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妖精の標本

妖精の標本
6月10日 曇り

ふと立ち寄った古道具屋で珍しく妖精の標本が目にとまり、買ってきた。

私が子供の時分には妖精の標本を見る機会なども多かった気がするのだが、
いつの間にかとんと見かけなくなってしまった。
世界的に絶滅が危惧され保護の動きが活発になってから
標本などもあまり目立って出回らなくなったのかもしれない。

おそらく古い物であるらしく、ラベルは近年貼り直したようであるが
採取した場所も年月日も「不詳」では何が何だかよく分からない。

妖精というのは死ぬと体が鉱物のように変異して
それが多くの場合とても脆く、放っておくと砂状に風化してしまうので、
完全な形のまま標本にするのはなかなか難しいのだと聞いたことがある。
この標本の場合は幸い見事に固く石化しているようで、
ケースを傾けても長い髪の毛は撓りもせず同じ形のままである。

それにしても可憐な生き物だ。<いや、もう生きてはいないのだが>
眺めて飽きぬ物がいつも側近くにあるというのは幸せな気分になるものである。
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と、こんな感じの設定というか妄想でCG作ってみました(^^
羽根妖精標本オリジナル3DCGShade



使用ソフト: Shade3D ・ Metasequoia ・ Mudbox ・ Photoshop

制作   :2015年6月


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